サッカーには「ファンタジスタ」という言葉があります。
ファンタジスタの定義が明確にあるわけではありませんが、観客を沸かせるようなプレーをする選手のことをこう呼びます。
サッカーはボールを足で扱うスポーツなので完全に思い通りに動かすことは容易ではありません。しかし、サッカー選手の中にはまるでボールを体の1部のように動かすことが可能な選手がいます。そういった選手は自在にカーブをかけたり、かかとでボールを操ったりすることが出来、見ている方が予想も出来ないようなプレーで観客を沸かせます。
ファンタジスタはサッカーの卓越したテクニックを持つ選手に贈られる言葉なので、ファンタジスタがいるチームは強豪である可能性が高いです。しかしながらファンタジスタがいれば勝てるかというと必ずしもそうではありません。
サッカーにおいては観客を沸かせるプレーよりも、勝利だけを目指すプレーの方が強いというケースもあるからです。そのことからファンタジスタと呼ばれる選手もやや少なくなっているかもしれません。チームのファンが最も強く望んでいるのは勝利なので、勝利至上主義の戦い方をするのは自然なことでもあります。
一方で観客に見せるプレーをすることを望むファンもいます。ワールドカップのように勝利だけをひたすら求める試合もあれば、プレシーズンマッチのように余裕のある試合もあるのがサッカーの面白いところです。
また、歴史に名を残すようなファンタジスタが登場する可能性があります。